User Guide for Neat Video v4 plug-in for Final Cut (Mac) を解読する(2)
解読してみたのは以下のファイルです。適当に訳しているので、間違っている部分があったら教えてちょんまげ。
Neat Video
noise reduction plug-in for Final Cut (Mac)
To make video cleaner.
User guide
Document version 4.1, 01-Dec-2015
前半部分は Neat Video quick start guide(FinalCut)を確認してみる(過去記事)
User Guide for Neat Video v4 plug-in for Final Cut (Mac) を解読する(1)
5.6. Stage VI. Adjust filter settings
フィルターの設定を調整
➨ Noise Filter Settingsタブを使用していることを確認
いくつか調整できる部分があります。通常ではデフォルトの設定が良好な結果をもたらします。あなたが画面で確認して、より良い結果を得るための設定変更も可能です。
5.6.1. Use preview when adjusting filter settings
フィルタ設定を調整するときに、プレビューを使用してください
Noise Filter Settingsタブのビューアーは現在ニートビデオで有効にフィルタによって処理された一部または全部のフレームが表示されています。あなたがフィルタ設定を変更すると、プレビューは自動的に更新されます。プレビューは拡大、縮小などで細かい部分まで確認することができます。手動でフレーム内の領域を選択すると、選択した領域だけをプレビューするために処理されます。
プレビュー領域の内側をクリックすること一時的に比較のために、オリジナル(フィルターが適用される前)のフレームを確認できます。またビューアーの下に表示されているサムネイルの一つをクリックすることで、違うフレームでの効果を確認できます。
選択されたサムネイル(青い枠で強調表示)のフレームは、メインビューアーに表示されます。オレンジ色の境界線は、temporal filterによって使用される隣接するフレームのサムネイルを強調しています。
5.6.2. Standard Mode and Advanced Mode
スタンダードモードとアドバンスモード
Neat Videoはスタンダードモードとアドバンストモードで異なる2種類の使用可能なコントロールがあります。
二つのモードを切り替える方法はふたつあります。メニューの Toolsから選択する方法。もうひとつは画面右上のモードメニューをクリックしてポップアップメニューから選択する方法です。
スタンダードモードは Neat videoを使い始めた初心者にお勧めの簡単なコントロールセットが用意されています。アドバンスモードは、各プロセスを最大限手動で制御・設定できる最も完全なコントロール手段を提供します。アドバンスモードは、パワーユーザーのために推奨されます。
二つのモードは別々に説明します。スタンダードモードは Stage VI (a). Standard Modeを参照してください。
もっとも完全なコントロールセットであるアドバンスモードはStage VI (b). Advanced Mode, page 17.をご覧ください。
5.7. Stage VI (a). Standard Mode
5.7.1. Standard Mode: Temporal filter settings
Neat videoは、映像データに時間的および空間的両方のノイズリダクションを適用することができます。Neat videoの Temporal filterは、ノイズを低減し、優れた各フレームの詳細を維持するために、いくつかの連続したフレームからの情報を使用しています。このサブセクションでは、Temporal filterの使用可能な設定が記述されています。
Temporal filterは 画面右上にある Filter Settings パネルの Temporalタブで設定できます.
Temporal Filter
スタンダードモードでは Radiusという項目が利用可能です。
Radiusの設定は使用される連続したフレームの数を決定します。この数値を上げると、より多くのフレームを参考にして Temporal filterを適用します。ただし遅くなります。
低い数値の場合は高速ですが効果は弱くなります。デフォルト値は2。現在のフレーム(青い枠)と前後2フレーム(オレンジ枠)の合計5フレームが使用されることになります。
Dust and Scratches
Neat videoには Dust and Scratches という temporal filterのサブセクションが含まれています。これはデジタルデータに変換中によくある欠陥を除去します。
Dust and Scratchesフィルターは以下のような欠陥を減少させます:
・破損した走査線:ビデオフレームの全体の走査線が正しくない
・走査線のほんの一部に影響を与えるランダム短い線
・スポット、ドット、比較的大きなサイズのライン
上の画像例では、このような欠陥を含む領域が青のボックスでマークされています。(画像はマニュアルよりキャプチャ引用)
これらの欠陥は、通常、以下の原因で発生します:
・VHS素材の不正確な録画再生
・損傷したVHSフィルム
・アナログTV伝送における干渉
・オリジナルのビデオフィルム内に存在する傷やほこり
これらの欠陥の一般的なプロパティは、各特定の欠陥要素が単一のフレームではなく、クリップ内のフレームのシリーズ全体に影響を与えます。ニートビデオは現在のフレーム内に存在する欠陥を除去するために、隣接するフレームからの情報を使用することができます。
ほこりや傷フィルタによるこのような欠陥の正確な削減のために、プロファイリング中に解析領域にこれらの欠陥が含まれていないことを確認してください。もし分析領域に欠陥が含まれている場合は、あまり正確なノイズリダクションにならないかもしれません。最高のプロファイリングは、サンプル領域が唯一の定期的なランダムノイズを含むことです。
➨ Temporal Filter > Dust and Scratches > Enable
チェックボックスを有効にするか、そのフィルタを無効にします。
Use preview
設定を調整しながら、Neat Video の結果を評価するために利用できるプレビュー機能を使用する:
・一時的に比較のために、オリジナルのフレーム(ノイズ除去前の状態)に戻るにはプレビュー領域内をクリック
・プレビュー下のサムネイルをクリックして前後のフレームでの効果を確認
・効果の違うバリアントを作成し比較しながら最適なものを選択できます
バリアントの詳細は Variants of filtration section, 28Pを見て下さい。
5.7.2. Standard Mode: Spatial filter settings
スタンダード・モード:空間のフィルタ設定
時間的な処理に加えて、Neat videoは残りのノイズを低減する空間ノイズ低減(y spatial noise reduction)を適用することができます。 (必要であれば)時間フィルタ(temporal filter)はその作業にはいくつかの連続したフレームを使用していますが、空間フィルタ(spatial filter)は、1フレーム内で動作します。このサブセクションでは、空間フィルタ(spatial filter)の利用可能な設定が記述されています。
spatial filterの設定を調整するには filter settingsパネルの spatialに切り替えてください。
Spatial Filter
spatial filterはスタンダードモードの場合、ふたつのメイン設定があります:ノイズレベルとノイズリダクションアマウント
Noise Levelは画像とノイズの境目を決定する数値です。Noise Reduction Amountはノイズ削減の強さです。
➨ Noise Reduction Amount: Luminanceコントロールはルミナンス成分のノイズに適用されるノイズ低減の量を調整します。
このコントロールは、spatial filterで最も重要であり最も頻繁に調整されます。この設定が高いほど、検出されたノイズは輝度コンポーネントにおいて多く取り除かれる。注意してください、高すぎるノイズ低減量を設定すると、細かいディテールの損失(プラスチックみたいに)につながります。あまりにも低い量はノイズの好ましくない部分を減少させるのに十分でない場合があります。40%のデフォルト値は、通常、自然な外観を維持する良好なバランス値です。最高の結果を得るために設定を調整してみてください。
➨ Noise Levelコントロールを調整する(必要な場合だけ)
注意してください。ノイズプロファイルが正確である場合はこの設定を調整する必要がありません。しかし、ノイズプロファイルが正確でない場合、ノイズフィルタが正しく動作するように実際のノイズレベルの調整が必要な場合があります。正しく調整することでディテールを壊さずノイズを無くすことが出来ます。
Sharpening (optional)
Neat videoにおけるシャープフィルタは、ノイズの強さを増大させることなく、ビデオクリップ内のディテールの鮮明さを増大させます。
Sharpeningフィルタは、デフォルトでは無効になっています。有効にすると、一般的な3つのスケールによりシャープ効果を調整することができます。fine, medium-sized and large.
任意のシャープフィルターと同様に、オーバーシャープニングを回避するために、シャープの量のバランスをとるようにしてください。
➨ シャープを使用:fine, medium-sized and largeのスライダーは、対応するサイズのディテールに適用されるシャープネスの量を調整します。
fineの量を調整することから始めるのがベストです。fineだけでシャープネスが充分でない場合は、medium largeの設定も増やしてみてください。
Use preview
フィルタ設定を調整しながら、調整に対応するプレビュー画面を使用して下さい。
5.7.3. Standard Mode: Optimize performance settings (optional)
スタンダードモード:パフォーマンス設定の最適化(オプション)
クリップにフィルタを適用する前に、Neat videoの速度をチェックすることができます。および潜在的パフォーマンスの設定を最適化することにより速度を向上させます。処理速度は、多くの場合、フィルタの設定によって異なります。複数のフィルタとそのサブセクションを有効にすると、より多くの作業を行う必要があるため、Neat videoは遅くなります。また、あなたが大幅にフィルタ設定を変更した場合、最適なパフォーマンスはCPU等により変わりますが、長い処理の前に設定値の最適化をすることは有効な対策です。これは、完全に任意です。しかしいくつかのケースは、かなりのレンダリング時間を短縮することができます。
最適化の速度を確認するには、 Filter Settingsの Generalタブに切り替えてチェックします。
➨ 最適化の時間を測定するには、Generaタブの下部にある Check Speedボタンを押します
速度テストを実行し、その後現在のフィルタ設定やフレームサイズに基づいて測定処理速度を表示します。
Neat Video単独のスピードであることに注意してください。プロジェクトで使われている他のプラグインや Final Cut のオーバーヘッドは含まれません。
➨ パフォーマンスの最適化は Preferencesボタンを押します。あなたが利用可能なCPUとGPUの設定を調べることができます。(下図)
このダイアログ(上図)の Optimize Settings…を押すとビデオ処理を測定するために設計された特殊なダイアログが開きます。CPUとGPU設定の異なる組み合わせで速度を計測できます。それは自動的にベンチマーク可能なすべての設定の組み合わせと最適な組み合わせを特定することができます(現在のフレームサイズと現在のフィルタ設定用)。 : Start ボタンで計測開始。
最高の組み合わせを適用するには Accept Best Combinationボタンを押します。
この手順を完了したら、Stage VII. Save and apply, page 26へ進んで下さい。もしアドバンスモードに切り替えて、完全に設定をコントロールしたい場合は、アドバンスモード専用の次のサブセクションに進んでください。
================
初心者向けのスタンダードモードと上級者向けのアドバンスモードがある。そしてモードにより調整できる項目が違う。
Temporal Filterで分析フレームを増やすと遅くなる。
アナログノイズ除去のDust and Scratches機能。
空間フィルタ(spatial filter)は、しきい値(Noise Level)と強さ(Noise Reduction Amount)を調整できる。
しきい値(Noise Level)はノイズプロファイルが正確である場合は変更しなくてよい。強さ(Noise Reduction Amount)は40%のデフォルト値が無難な設定。
Sharpeningはオプション。最初にfineを調整。必要に応じてその他を追加する。
Generalタブで適用速度の最適化が可能。
続く
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