【読書感想文】クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣(追記あり)
公開日:
:
最終更新日:2018/11/25
読書感想文
本を読む・購入する場合、頭には問題意識というか悩みがあり、それを解決してくれるであろうと思われるものを買います。ある場所に行った時、その場面や感じたことを、どうすれば面白い映像として作れるのか? それが私の今の悩みというか課題です。
衝動買いしてしまった クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング〜ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング〜という書籍の感想です。読み込んでいないので第一印象といったところになります。
昨年2014年の暮れに発売されていたようですが、まったく気が付きませんでした。世界を目指すムービークリエーターの私としては「台詞なしにも伝わる臨場感とストーリーで観客や読者を引き込むには、構図に配慮が必要です」という一文のみで購入決定です(笑) っていうか、馬鹿だから教えてもらわないと気が付かないので本でも読んで学ぼうと^^;
Amazonの説明欄にある「構図、レイアウト、優れたビジュアルストーリーテリングに必要な要素の基本概念を、230のユニークなイラスト、166の図解によって分かりやすく解説。」という文章からも、初心者向きかな? と思っていました。
届いた本は「でかい!」。A4の用紙とほぼ同じで高さが少し低い程度。ちょっと不思議な形でした。そして「薄い」。
【目次】
序 文 ジェフリー・カッツェンバーグ(DreamWorks Animation、CEO)
はじめに
CHAPTER 1:ナラティブアートの概要
CHAPTER 2:一枚絵の描画と構図(基礎)
CHAPTER 3:目的に応じてショットを構成する
Part 1:静止画の構図におけるビジュアルメッセージ(サンプルの分析)
Part 2:動きへの対処
CHAPTER 4:コンティニュイティ(連続性)に配慮した構図
CHAPTER 5:グラフィックノベル
PART 1:キャラクター
Part 2:コマとページ
おわりに
索引
最初に気になったのは、やっぱり挿絵。「230のユニークなイラスト、166の図解」で解説されているそうですが、この絵がなんというかアメリカンというか^^; まあ絵を見るだけでも「あぁ、このカットとか映画であるねぇ〜」というシーンばかり。雰囲気はいい感じで伝わりやすい絵なのかもしれません。
実際に読んでみるとか….. 文章自体は非常に簡単で読みやすい文章なのですが、書かれている内容が哲学的というか抽象的というか、どうもすんなり頭に入りにくい部分が少しありました。特に前半部分。しかしスグに具体的なイラストで説明が始まるので、興味深く読み進められます。
が! 全体的にアニメーターがメインターゲット? そしてイラストのせいなのか翻訳が原因なのか 「?」 という部分もたまに…もうちょっと読み込んでみないとダメですね。馬鹿なんで^^; とても一日でサクッと読破できるという書籍ではありませんでした。少なくとも私には。
映画関係者なら当然このレベルなのかなぁ? 芸人でも映画監督する人がいるけど、当然この程度のことは理解しているんだろうけど、凄いんだなぁ〜と。まるっきりドシロウトならではの感想しかでてきません(笑)
追記:ある程度しっかり読み込みました。
前半部分がイマイチなのは理解度が低いからなのか文章がわかりにくいのか印象は変わりません。しかし、具体的なイラストでの内容説明部分は、かなり面白い展開になります。今まで読んだ書籍は構図!といった説明がほとんどだったのですが、この本は場面Aと次の場面Bの関連性なども説明されています。そしてカメラが動く(パンとかチルトなど)説明は新鮮でした。この辺で本のちょうど真ん中あたり。当初のイメージより好印象になってきています。
前半部分を読み込んだ感想は「もっと詳しく知りたい!」と「続編が出たら買うな〜」と言ったところ。後半は連続がテーマになってきます。各カットのつながりと意味が解説されていて、なるほど勉強になります。全体を通して読んでみると良く言えば「凝縮されている」といった感じですが、悪く言うと「説明不足」な感想。
しかし、残念なのはどうしても映画とかコミック寄りな内容になっている点ですね。映画を撮影することは無いので、現実感が薄いというか他人ごとに感じてしまうというか。できれば私のような素人が、旅先で撮る動画とか公園に遊びに行った子供の撮影など、普段の撮影をテーマにこんな解説をしてくれている書籍があれば素晴らしい!というのが読破後の感想です。
つまり応用力が無いから助けて! ってことですね(笑) 本ばっかり読んで頭でっかちにならないで街に出て撮影しろよ! というツッコミは禁止ですw
【追記】
はじめてこの本を読んでから約2年後になります。
ある程度動画撮影の経験を積み、あらためてこの本を読み直してみて、その素晴らしさがやっと理解できました。
今にして読むと、翻訳本にしては、とてもわかり易い日本語で読むのにあまり苦労しません。そして、それぞれの内容がとても奥深いことを再確認しました。
特に中盤あたりの連続してカットを説明してくれている部分。こおはすごく参考になりました。
しかし全体量が少ない!
前に追記したときにも感じたことのようですが、やはり続編がみたい。というか、もう少しボリュームを増やして教えてくれていればと残念です。
買ったままで読んでいないマスターショット100に期待してみます。
Sponsored Link
関連記事
-
59,000円くれるって言うからauひかりに変えてみた
フレッツ光の2年縛りで割引しますよ電話がウルサイのでひかり電話を解約しようかと思っていたら、auひか
-
Canon EF Lens to Micro Four Thirds Speed Boosterが欲しい
はじめてモデルさんとの撮影を経験して色々勉強になりました。やっぱり人の撮影は面白い!話を作るっていう
-
TaoTronics スマートフォン車載ホルダーでナビしてみる
イマイチすっきりしない天気と野暮用で可変NDフィルターを撮影テストする時間がありません。明日は晴れる
-
TASCAM リニアPCMレコーダー DR-701D と SONY α6300の接続実験そのに
ARRI Type Rosette Cheese Plate Mount Baseplate fr
-
DSLR音声収録を一度整理してみるかな
録音って実際にやってみると、実は色々難しくて、どうやったら分かりやすく評価できるのかさえわかりません
Comment
助かります!買おうか迷ってました…。
結果的には購入見送りですが、むしろアメリカンなイラストにそそられます。
こんにちは〜はじめましてかな?^^;
コメントありがとうございます。
もう少しじっくり読んでみて感想を追記しようと思っています。
色々気になるものが多くて、なかなか進みませんが、もうしばらくお待ちください。
サッカーみたりするし(笑)
ご質問は掲示板へお願いいたします。