【感想文】FILMMAKER’S EYE-映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方
公開日:
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最終更新日:2018/11/20
読書感想文
単なる読書感想文です。FILMMAKER’S EYE-映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方 という動画(映画)撮影のノウハウ本でお勉強してみました。
推薦の言葉にもある通り「映画のエクスペリエンスを創り出す基本ショットの裏側を明らかにしている。」書籍です。読んでいると「なるほど」と思わせる解説がショットごとに出てきます。すごく勉強になりますが、よくわからない部分も多数ありました。
基本的な構成はショット(クローズアップ・ミディアムショット・ステディカムショットなど)ごとに、その効果を説明しています。そして具体的な映画のワンシーンを取り上げて、どのように活用しているかを解説しています。また、このショットを使いこなすための使用機材(レンズ・照明)などの使い方についても触れています。
25種類のショット単位で、この内容を説明しているので、恐らく普通の映画の基本的な部分については解説しているのではないでしょうか?
価格が高いとは思いますが、全体として、私のような素人にはとっても役に立ちます。これだけの話をセミナーなどで聞けば10倍はするだろうし。構図の作り方やライティングなど、すごく勉強になります。
気になった点として、まずは日本語訳のこなれていないところでしょうか?イマイチわかりにくいのは、この辺りにも原因があるように思いました。
そして、全体が「人物」のショットで構成されているところも、残念ポイントでした。
映画撮影をする人に向けて書かれているから、しかたのない所だとは思います。しかし、素人さんの撮影では、モデルがいない(風景など)のシーンがほとんどだったりします。題材として、風景や小物などのショットについて、もっとたくさん解説してくれていれば、今の渡しにはベストな本だと感じられたと思います。
また、シーン単位で構成されているので、あまりストーリー展開やシーンの連動については解説されていませんでした。まったく無いわけではありませんが、このあたりをもっと読みたいと感じました。
しかし、ホントにここまで計算して撮影しているのかと思うと、映画監督のスゴさが、ちょっとだけ理解できたような感じがします。映画の見方もかわりますね。全部を自分のものにするのは時間がかかりそうです。
手元において、何度も見直したり絵コンテを書く際に参考にすべき書籍だと思いました。
参考映像
January in Japan from Scott Gold on Vimeo.
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